ステージ7−1 闇の宮殿・・突入!!
ガサガサッ・・
テレック「オッケー・・見張りはカロン一人。これならなんとか・・。
じゃ、作戦どおりに。ターベル、頼むよ」
ターベル「まかせとけって!」
テレック「せぇー・・のっ!炎の魔法よ!」
クリスケ「風の魔法よ!」
ゴオオオオッ!!
カロン「ああ・・ヒマだ・・。って・・。なんだああああ!?」
だれだってそう叫ぶだろう。
・・目をあげたとたん、炎の旋風がせまっていたら。
カロン「うっわあああ!」
ターベル「今だあっ!!コウラアターック!!」
ギュルルルル・・
・・ドガッシャーン!!!
テレック「うわ、あのばかっ!
あれっほど、目立たないように、門を開けてくるだけだって言ったのに・・!」
クリース「ま、まあ・・もうしょうがないよ!とにかく、急いで・・!」
タタタタタ・・
テレック「はあ、はあ・・お前なあ・・、あんな派手な音だすなよお・・」
ターベル「ご、ごめん・・ちょーっと力が入りすぎちゃって・・」
テレック「とにかく!ここの通路からエントランスを通過するまでは、なんにも身を隠す場所がないからな!
十分気をつけてすすん・・」
ターベル「慎重に進んでて敵に見つかったら、どうにもならないだろ!とにかく・・急ぐぞ!
コウラアタックで進めばはや・・」
テレック「うわ、ばかっ!そこ・・!」
ターベル「コウラアタック!・・」
テレック「だからそこ、トゲ床だってばああ!!」
一同「・・え?」
ジャキィン!!
ターベル「う・・うわあああ!?と、止まれない・・っ!」
クリスケ「・・えいっ!!」
キィーンッ!!
・・バンッ!
ターベル「・・ぶっ!」
クリスケ「ふう・・壁作るの、間に合って良かった・・」
ターベル「い・・た〜っ・・!」
テレック「この城は・・罠が溢れかえってるんだから、慎重に進めって言おうとしたのに・・」
ターベル「早く言えよ・・」
キノール「・・どうする?この先・・進めないけど・・」
テレック「オレはいつも浮いてるから、関係なかったんだけど・・。リモコンも持ってないし。
トゲの上を触らずに進めればいいんだけど・・」
クリース「触らずに・・?そうだっ!!
テレック、私が水の魔法を使うから、後を追って氷の魔法を使ってくれないか?」
テレック「い、いいけど・・」
クリース「いくよっ・・水の魔法よ!」
テレック「何するつもりで・・氷の魔法よ!」
・・パキイイィンッ!
国王「なるほど・・!」
クリース「氷の橋、一丁上がり!
渡った後ほっとけば溶けて消えるから、証拠も残らない。さあ、渡ろう!」
キノール「わ、渡るって言うのは簡単だけど、ものすごく滑るよ、これっ!・・わっ、と!」
クリスケ「オイラにいい考えがあるよ!ちょっと待ってね・・」
スッ、と目を閉じると、一つのイメージを思い浮かべる。
キイーンッ!
クリスケ「これで、大丈夫。キノール、進んでみて」
キノール「や、やっぱ滑るよ・・うわっ!」
ドンッ!
キノール「・・ドン?・・あれっ!ここ・・見えない壁がある!?」
クリスケ「精神波の手すりだよ。とはいえ、ただの壁を張っただけだけど」
ターベル「これなら、落ちた時に刺さる心配もなし!ほら、キノール進んで、後ろがつっかえてるぜ」
キノール「わ、分かってるよ・・うわっ!」
キノール「や、やっと抜けた・・」
国王「お前、雪とか氷のたぐいに触れた事はなかったのか?普通・・あそこまでは滑らないと思うぞ」
キノール「僕の村は南の方だから・・ふう。次はなにが待ってるのやら・・」
そうぼやきながらキノールが扉を開ける。
テレック「次は・・あれ」
キノール「あれ?」
テレック「あれだよ」
キノール「・・?」
テレックをはじめ、他の仲間たちの呆然とした目線をたどると・・
キノール「な・・何あれーっ!?」
ステージ7−2 ファイアバー・トラップ
クリース「ファイアバー・・!」
キノール「ななななな、なんで・・」
テレック「なんで城の中にあんなものが、だろ。・・オレも、初めて見た時は同じリアクションしたよ」
クリスケ「あれ・・水の魔法で消えるかなあ・・?」
テレック「試した事あるけど・・。あの火は、たとえ海の中でも燃えてるだろうな」
国王「となると・・なんとか、避けながら進むしか・・」
ターベル「参ったな・・クリスケのバリアも、そんなには持たないから使えないし」
そう言いながら、ふと今来た道を振り返り・・
・・絶句した。
ターベル「ちょ・・あれっ!」
クリース「なに?今、考えちゅ・・」
ターベル「それどころじゃなあぁい!!魔物!魔物が追って来てる!もう進入したのバレてるぜーっ!!」
テレック「なんだって!?」
魔物「・・あそこだ、いたぞ!追えーっ!」
テレック「炎の魔法よ!!橋をとかせっ!」
・・シュウッ!
テレック「そこのトゲで、一生足止めされてろ!」
魔物「このっ・・おい、お前ら!急いでトゲを止めるリモコン持ってこいっ!」
キノール「・・今のうちにやっつけちゃう?」
テレック「いや・・戦ってる間に他の部隊がひっきりなしに来ると思う。
ここは女王の城だから、手下もどんどん生み出されるだろうし」
クリース「となると、逃げるしか・・。
うーん・・クリスケの力も、そんなにはないし・・バリアが無理なら・・私たちを向こうまで飛ばせられないか?」
クリスケ「一人くらいなら、なんとか向こう側まで飛ばせると思うけど・・
オイラ入れて六人だと・・ちょっと」
キノール「一人くらいなら・・?そうだ!クリース、ちょっと動かないで!」
そう言って、ひょいとクリースを持ち上げる。
クリース「え?」
キノール「・・ええいやああっ!!」
ブゥンッ!
掛け声と共に、キノールは思いきりクリースを向こう側に投げた。
クリース「えええええ!?」
・・ドサッ!
キノール「よし、成功っ!よおし、みんなも・・行くよっ!」
ブンブンブンッ!
怪力にものを言わせて、仲間たちを次々と向こう岸に投げていく。
魔物2「リモコン、持ってきましたッ!」
魔物「よしっ・・トゲ停止スイッチ、ON!」
・・シュウウウ・・。
クリース「キノール、急いでっ!もうすぐやつらが・・!」
キノール「分かって・・るっ!」
ブンッ!・・ドサッ!
キノール「クリスケ、お願いっ!」
クリスケ「まかせてっ!・・えいっ!」
キイーンッ!!
魔物「覚悟し・・」
フワッ・・
魔物「・・ろ?」
魔物の腕先が空を切る。
・・ヒュンッ!
スタッ!
キノール「・・っと!ナイス、クリスケ!」
クリスケ「けっこう、人を飛ばすのって大変なんだから・・」
魔物「待てーッ、この、家宅侵入罪っ!!」
国王「喋ってる場合じゃなさそうだぞ。・・早く、こっちだ!」
テレック「みんな、この先の隠し扉を・・この道を抜ければ、抜けられれば、塔の広場にでる!さあ・・急いで!」
ステージ7−3 通路に潜んでいた罠1
テレック「よし・・あった!みんな、下がって!」
そういうと、一見なんの変哲もない壁の彫刻をぐっ、と押しこむ。
テレック「・・よっ!」
ガラガラガラ・・と音を立てて、壁が動き、道が現れた。
国王「なるほど、こういう仕組みになってるのか・・」
テレック「魔物が来る前に・・!急いで!」
タタタ・・
・・ガラガラガラ・・
テレック「・・ふうう。危なかった・・」
キノール「ここなら、追っ手も来ないよね?」
テレック「いや、実は・・。ここ、Hクラスの通路じゃないはず」
そういいながら、壁を調べる。
そこには、『A』という文字が彫ってあった。
テレック「急いでたから、手ごろな通路に駆けこむしかなかった・・
はあ、よりによって、Aクラスの通路か・・。少なくともHクラスよりは、警備がいると思う。
あの状況だと、これしか方法がなくて」
キノール「Aクラス・・最強部隊だよね?」
クリース「来てしまったものはしょうがないよ。
テレック、この先へ進むと、なにか罠とかある?」
テレック「・・Hクラスでも罠は仕掛けてあったし・・。Aだから、かなり多いんじゃないかなぁ」
ターベル「とりあえず、先にすす・・」
・・カチッ☆
ターベル「・・カチッ?」
その時、クリスケがはっと天井を見上げた。
クリスケ「・・危ないっ!」
キイーンッ!!
・・バンッ!!
ターベル「・・・うわ・・っ!?」
さっきまでターベルが立っていた場所には、無数の矢が突き刺さっていた。
クリース「即効性の毒が塗ってある・・」
ターベル「・・恐ろしい所だ・・」
テレック「だから言ったろ、慎重に、って。
まいったな・・オレも、Aクラスの罠の配置は知らないし・・」
クリスケ「・・ちょっと待って?・・なにか感じる・・・・まず、あそこ。氷の魔法よっ」
ポン、と軽い音を立てて生まれた氷の塊を、ひょいとなげる。
氷がクリスケが指し示した場所に落ちると・・
・・カチッ
バリバリバリッ・・!!
キノール「うわ・・!」
クリスケ「・・なんとなく、スイッチの場所がわかるみたい。
邪気をぷんぷんに漂わせてるからね・・。とりあえず、進まなくちゃ!」
そして、カーレッジの方を見ると、
こっそりと小声で付け足す。
クリスケ「・・ローズマリー様を助けるためにも、ね」
国王「・・ああ」
ステージ7−3 通路に潜んでいた罠2
キノール「一時間くらい来たけど・・。なかなか終わらないねえ」
クリスケ「あ、ちょっと、キノール!
ぼやっとしてると、だめ!」
キイーンッ!!
・・ビシイイッ!
キノール「わ・・っと!ごめん・・!」
クリース「ねえ、警備もいるはずだって言ってたけど・・入ったときから、一人も見かけないよ?
一本道っていうのも、なんか変な感じ・・」
テレック「ああ、オレもそう思ってた。
Aクラスなんだから、もっと分かれ道とかあるもんだと・・」
突然、ぴたりと会話を聞いていたクリスケの足が止まった。
国王「・・どうした?」
クリスケ「・・っ、罠だ・・!」
クリース「・・え?」
クリスケ「ああ、オイラのバカッ!
そもそも、罠以外にもこんなに邪気が漂ってるんだから、
もっと早く気づけば良かった!みんな、戻って!」
テレック「罠って、なにが・・」
クリスケ「だから!今の会話を聞いて、思い当たったんだよ!
これ・・この通路、そっくりに作られた、罠だよっ!
偽者の通路!どおりで人の気配がしないと思った・・!早く、早く戻って!・・・っ!」
息を呑む。そこにいたのは・・かつて戦った相手だった。
?「・・ご苦労様。ずいぶんと気づくのに時間がかかったもんだね?」
テレック「・・テレサル!?」
テレサル「・・テレック?へえ、生きてたの?
君が脱走したあとにね、なんとかAクラスまでのぼりつめたんだよ。バカだねえ・・
わざわざ偽者通路に飛びこんだなんて!」
皮肉に笑う瞳は・・普通の輝きではなかった。
赤色の、女王と同じ色の瞳—・・。
テレック「あいつまで・・あいつまで、女王に操られてるのか!?」
テレサル「・・何の事だい?・・知らないね」
テレック「炎の・・!」
テレサル「・・おっと。悪いけど、攻撃したらどうなると思う?この先は行き止まり。
逃げ切れないし、罠もそこら中にあるから攻撃もままならないよ。・・降参しろ」
ターベル「死んでもするもんかっ!!」
テレサル「・・そう。まあいいよ。出ておいで、みんな」
・・スウウゥッ・・!
「ケケケ・・」
「ケケケケッ・・」
国王「な・・なんだ、この数・・!
テレサル「ま、今は殺さないよ。女王様の生け贄にするからね。
さあみんな、捕まえてやりな。そうそう・・今の間に、君たちの周りを地雷で囲ってあげたよ。
・・嬉しい?」
テレック「お前っ・・!」
テレサル「それじゃ・・ゲーム・スタートだよ」
『ついでに言っとくとねぇ・・。
人質もいるから、取り扱いに気をつけてねー?』
『た・・助けてぇぇっ!』
『おまっ・・』
『オレ達が負けたとたんに、この女の子は・・ドカーンッ!だよ?それでもいいなら、攻撃しといで』
『・・はあ』
カーレッジがため息をつく。
『万事休す・・か』
そして、オレ達は女の子を逃がす代わりに、捕まってしまった。
・・ちゃんと逃がしたか、怪しいものだけどな。
ステージ7−4 牢屋の中で・・。
ターベル「う・・あいたたた・・」
・・結局、捕まってしまった・・。
ターベル「だぁーーっ、もう!なんなんだよ、あのテレサルとか言う奴ッ!!あの、
ひーきょーおーもーーのーーーっ!!」
テレサル「・・呼んだ?」
ターベル「・・で、出たあッ!この、卑怯者ーーっ!!」
テレサル「・・ま、いいよ。その生意気も、今日の真夜中にはおしまい、さ」
・・スウッ
ターベル「くそ・・なにがなんっでも脱走してやるっ!こんな鎖、オレの魔法があれば一発で・・」
テレサル『あ、そうそう、その鎖は、魔法よけ加工ずみだから。じゃあね、生け贄さん♪
オレは、他のキミの仲間にも凶報を伝えなくっちゃあー』
ターベル「・・ウソだろ」
硬い牢屋の中で、ターベルは絶句した。
テレサル『じゃあねー』
・・フッ
クリスケ「くっそお・・こんな所まできて、こんな所で終わるなんて・・」
ぐっ、と歯を食いしばる。
クリスケ「そんなの・・、絶対に嫌だーーーっ!!!」
キイーンッ!!!
・・パァーンッ!
高い音をたてて、鎖が砕けた。
クリスケ「・・へっ!?あ、あっさりと・・。
魔法加工はしてても、エスパー加工はしてなかったの?
よ、よし、これなら・・!脱出して・・っ」
そこまで独り言をまくし立て、ふと口をつぐむ。
クリスケ「・・いや、ちょっと待てよ?
ここで脱走しても、ここがどこだかもわからないし・・
・・どうしよう、みんなと連絡がとれれば・・!」
その時、あの時のカーレッジの言葉を思い出した。
『最終試練をクリアしたら、もっと強力な超能力が使えるんじゃないか?』
『・・テレパシーとか?』
『ああ』
クリスケ「(そうだ・・テレパシー!よおし・・)」
キィィィインッ・・!!
クリスケ「(みんな、聞こえる?聞こえてる?オイラだよ、クリスケ!みんな、無事だよね?
今から・・、今から、助けに行くからっ・・!)」
『・・おい』
クリスケ「(・・えっ?)」
『・・私を忘れていないか?』
クリスケ「カ・・カーレッジ!?わ、忘れてたっ!
そうだ、カーレッジがいたんだ・・!最近は、いつも実体化してたから・・!」
国王『まあ、クリースにブレスをもらってから、一度もフィールに戻ってなかったから。
さあ、行くぞ!みんなを助けに・・!』
ステージ7−5 牢屋脱出計画再び!
クリスケ「・・見張りはどう?」
国王『今、交代してる所・・いいぞ、ホネノコ一人だ』
クリスケ「ホネノコ一匹って・・オイラ達ナメられてる?」
国王『・・・。ま、私たちを甘くみた代償を払ってもらうとするか。・・鍵は大丈夫だよな?』
クリスケ「もちろん。壊してあるよ」
国王『よし・・決行するぞ。合図したら・・計画どおりに』
国王『・・・今だ、行けっ!!』
クリスケ「・・・えいっ!」
キイーンッ!!
ホネノコ「・・まったく・・なんだって、
絶対に逃げられない鎖でつないである囚人を見張らなきゃいけないん・・」
・・バシイィッ!!
ホネノコ「だあああっ!?」
到着したクリスケの精神波が、ホネノコを吹き飛ばす。
それと同時に、クリスケは牢屋の扉にタックルをかけた。
ガシャアアァン!
国王『いいぞ・・そのまま、通路まで!』
タタタタタ・・!
クリスケ「ぜ、ぜい、はぁ・・。な、なんとか、上手くいったみたいだね」
国王『残る問題は、仲間たちの救出だな・・。さっきのテレパシー、もう一度できそうか?』
クリスケ「・・やってみる」
国王『そうそう、まずは、一人だけに的を絞った方がいい。
さっき、フィールが使ったテレパシーも・・。
六人全員に送ったせいで、切れ切れにしか伝わってないと思う』
クリスケ「じゃ、最初は、キノールから・・って、ちょっと待ってよ?
オイラが言葉を伝えられても、キノールから返答がなければ場所がわからないんだけど・・」
国王『大丈夫。たとえ弱い返答でも、フィールなら感じ取れるはず。さあ、やってみろ』
クリスケ「了解」
そう答えると、
キノールのイメージを頭に思い浮かべる。
(キノール・・キノール、聞こえる?オイラだよ、クリスケ。
聞こえたら返事してくれる?弱くてもいいから。
心の中に思い浮かべるだけでいいから・・っ!)」
キィー・・ン・・!
いつものあの音が、細く高く響く。
クリスケ「・・上手くいったかな?」
国王『しっ・・きちんと、心をすませて。弱い返答だと思うから』
しばしの静寂が訪れたのち・・。
『・・クリスケ?』
クリスケ「・・や、やった、聞こえたッ!・・と、違った・・。
(よかった、聞こえたみたいだね。今、カーレッジと一緒にいるんだ・・。牢屋をぶっ壊してね。
今から、助けに行く!だから、場所の特徴とか・・)」
『・・だ、だめだよっ!危険すぎる!こっちは・・今、影の女王が近くにいるんだ・・!』
ステージ7−6 新たな協力者
クリスケ「な・・なんだってええ!?
(ちょ、どういう事!?まさか、生け贄にするつもりで・・)」
『・・それは平気だと思う。なんか、こんなのを生け贄としてささげられるか、とか言ってたから。
ただ・・あまりにも、危険だよっ!だから・・』
?「・・だから、あたしがいるのよ」
突然、テレパシー通信にかわいらしい女の子の声が入る。
クリスケ「・・はっ!?」
(・・こんなリアクションなのは、急にテレパシー通信中に声が入ったから、
一瞬キノールが女言葉を使ったのかと思ったからなんだよ・・ byクリスケ)
?「ここよ、ここ!・・なによ、その驚きよう。・・あなたのテレパシーも、まだまだね。
近くにいて、筒抜けだったもの。そんなんじゃ、いつ女王のスパイに気づかれてもおかしくな・・」
クリスケ「・・あのう?あなたは・・誰ですか?」
ようやく我に返ったクリスケが尋ねる。
?「あら、ごめんなさい。あたし、さっきの人質よ、ほら。この顔に見覚えない?」
・・・(微妙な沈黙)
クリスケ「あ・・あーっ!?本当だっ!・・て、ちょっと待って。
オイラ達と引き換えに逃がしてもらったんじゃなかったの?」
?「まさか。ここの城の人たち、そんなに善人じゃないわよ。
・・で・・それでいいかげんあったま来たから、ひと暴れして、逃げてきたの」
クリスケ「・・きみ一人で?」
?「・・その前に、ひとつつけたし。あたし、正式に言うと、『人質のフリをさせられていた捕虜』なの。
・・早い話が、君たちのエサ」
国王『どっちでも同じ気が・・』
?「質問に答えるわね。なんであたしみたいな女の子が逃げてこられたのかっていうと・・。
・・あたし、・・人じゃないのよ」
クリスケ「・・はい?」
?「あたしは、この地に住む精霊なの」
・・・。
クリスケ「せ・・精霊いぃ!?」
?「そ。普通にひっそり暮らしてたんだけど、ある日突然、悪人がどっと攻めてきたわけ。
不意打ちだったからつかまっちゃってね。
・・で、君たちを捕まえるための人質の役をさせられて・・
しかも、君たちを捕まえた後で今度はあたしを消そうとしたから、オシオキして逃げてきたって訳」
クリスケ「・・・」
?「さっき、君の仲間の一人と話したわ。たまたま、牢屋の前を通りかかってね。・・クリース、だったかな?
クリースから、話は聞かせてもらったわ。あなたたちの道案内をしてあげる。
そう、仲間と女王のところまでね。・・私の名は、大地の精霊、リーム。
さあ、行くのよ、仲間と世界を助けるために!」
ステージ7、中編へ・・。