「——Kewau, Aster. Kewau...」
(目を覚まして)
(アスター、さあ、起きて…)


真っ白な病室で
永い夢から醒めた少女
身体中に繋がれたチューブと
自分の顔を覆う機械を
不思議そうに
ベッドの脇に佇んで
眺めやってから
振り返る


「.....Eicn teem otyuo, MetamoArk」
(……初めまして)

「Ai dha aypah amer」
(とても 幸せな夢を見ていた)

「Lyrtu lyrtu lufissl amer...」
(本当に とても幸せな……)



メテオと共に宇宙を駆ける
無数の鉱石 メタモライト
質量保存の法則を逃れ
星の姿を写し取る
幻影の星には漣と木漏れ日
海原も魚も鳥も人も
夢の鏡は映し出す


ひとつの石は
幸運な蒼い星へ辿り着き
箱舟となって母の元を目指した


「Lycan Sosmoc ogoeitngb eb llkid」
(宇宙の光が殺されようとしている)

「Ew ear neildrhcn arst neildrhcn Sosmoc」
(僕らは星の子供、宇宙の子供)

「Ym Gdo rethom....ymarde ymritgh」
(僕の母なる神……愛しい光)

「Ew llwi llki owhre fr Ai ntwa ot eusqer owhre...」
(僕らは彼女を殺すよ 僕は 彼女を助けたいから)



ひとつの石は
浮かぶ泡沫へ辿り着き
流星の涙を降らせた果てに

降らせた果てに……

「Ai...」
(私は…)

三連の泡沫で飛び交う流星群
降り注ぐ涙に削り抉られ
メタモライトの小さな欠片が
実像の泡へと舞い落ちた

粉々に砕けた鏡の欠片は
幻影の解き方すら忘れ
ひとりの少女を映し出し


「Aistum meoc ackb...」



扉は開かれた

ついに
呼び声が
身体を満たし
駆け巡り
蘇る
噴き上げるような痛苦と
灼熱の記憶
悲鳴と絶望に心が軋み
ばらばらに砕けて
逃げ出した
遠い光年の…


「Esealp owymarde」




「アスター!? 目が覚め……えっ…?」

涙が落ちる
扉が開く
彼の瞳に映るのは
ベッドに横たわる小さな少女と
傍らに佇む少女の幻影

少女は仄かに微笑んで

「……パスカル (Pascal)」
「今まで、ありがとう (Khants frerev)」

「とても…楽しかった……(Ai dinfe regta eruaselp...)」


長く短い旅の間
私はきっと
宇宙で一番
幸せだった


「(Erfallew) さようなら」


「(Ai) わたし (owPascal,)パスカルのことが


leol.





泡沫が風に弾けるように
幻影の少女は掻き消えて

白いシーツの上には 唯
石の欠片が散らばるばかり



星空を臨む病室の窓
無数の金色の瞳が
ただ
静かに……