「「ブラーボ!ブラーボ! ——ボン・ボヤージュ!!」」


その二つの蒼い星は
歓声に湧きかえっていた

溢れる大気が歓びに震える
草原は人の声にそよぎ
海は人の歌に波立った



物語の語り伝える
今よりも少し昔のこと

ついに絶望が訪れて
蒼い光が砕け散るのを
全ての民が覚悟した瞬間
空から舞い降りた希望の光

その光はある日突然
悪魔の呪いに掛けられた
天使の欠片を連れてきた


広大な宇宙から消え往く光
その光とに例えればとても小さな希望の奇跡
あまりにも微かなその光を
我らヒトの子の灯火で
どうか少しでも輝くように……



「ボン・ボヤージュ!!」

「ワレワレの星の箱舟に」

「どうかありったけの幸運が訪れるように!」



歌う 歌う 人々の祈り歌
二つの星の全ての民は
争いをやめ 垣根さえも打ち壊し
手を取り合って全ての力で
光の鳥を生み出した

繋ぐ 繋ぐ 散らばっていた糸車
星座の主線は走り出し
人々の祈りの唱和は木霊する

運命の洪水の中
空へ放つその鳥が
オリーブの小枝を持ち帰るように…



蒼い蒼い美しい空の下
全てのヒトの希望を乗せて
星の箱舟は飛び立った

空に残された白い軌跡は
真昼の流星のように輝き
数多の願いを抱きしめながら




「ボン・ボヤージュ、メタモアーク!!」



「ボン・ボヤージュ——ブラーボ!ブラーボ!ブラーボ…!!」