scene1.
永遠の黄昏の星から
乗り込んできた没落貴族の末裔は
彼女を見るなり目を眇めた
彼方の世界に愛された魂
その瞳に映るのは
二つの世界の狭間の姿
美しき箱舟の中に
名簿に載らない乗組員
ついてきてしまったもの
想いが形になったもの
百鬼夜行の闊歩する
けれども
メテオ打ち上げ場への道で
擦れ違った彼女は
彼女は
あまりにも……
(サードノヴァの瞳が笑う)
Sing: Mira.Mu
黄昏に浮かぶ対の月
淡く白きは月の娘
虹に輝く泡の珠
誰そ彼に浮かぶ対の月
猛く黒きは銀の石
機械に眠る荒御魂
瞳を持つものは訪れる
彼の瞳に訪れる
星の箱舟が真似るのは
星の言葉を映すため
星の箱舟は言葉を紡ぐ
星の箱舟が言葉を紡ぐ
…ほらほら青年
瞳持つ予言者
見つけてしまった
見つけてしまった
誰そ彼に浮かぶ対の月
船に取り込まれた魂が
瞳と瞳を見つけたよ
Scene2.
「……初めましてと言った方が良さそうですね」
「初めまして、我らが星の箱舟」
「メタモアーク、いえ、」
「メタモライト」
空に昇る月のように
青白い顔色 銀の髪色
鎖骨から下は金属に覆われ
両足もなく宙を舞う
背に広がるは銀の翼
鋭く瞬く銀の瞳
「Eicn teem otyuo, reothrb nisosmoc」
少年の声色で歌う彼の顔立ちは
幾つもの星を砕き 箱舟を守り
今や畏怖さえ捧げられる
サボンの少女に似過ぎていた