宇宙に開く薔薇の蕾の
震える花びらその奥の……


桃色の空に金雲を纏いて
茜色の草木に抱かれ
永遠に花散ることのない
美しき桜の森の園

舞い散りながら花萌える
遠き輪廻の囁きに
歩む鈴の音交わいて
軽やかに跳ねる足音の
ただ呼び声に耳澄ます



季節と時間は移ろえど
散るも枯れるも知らぬまま
宇宙に咲いた赤き蕾の
密やかな森の奥深く
蒼き湖面は鏡面に
女神の歌を響かせん





桃色の空が紺碧に
染まる夜には天界の
金砂の星月瞬きて
しんしんと波立つ湖の
湖畔に彼女らは佇みて
古の
神へ捧ぐ歌を
神楽と共に
跳ねる足輪に鈴の音高く…


シルファの声もかくあれと
震える木々の泣き声高く
神楽の巫女よ 彼女らは
命を終えた同胞を
湖の棺に孕ませて
夜の波が引くままに
女神の元へ捧げよう
歓喜の泣き声と
旅立ちと帰路の祝言に
憧れと羨望を捧げよう




Haleluja!!」




……やがて夜明けの桃色が
空の娘を抱き染めし頃
湖は赤子を産み落とす
花筏の精霊の
御手に抱かれた一人の赤子
歓喜の神楽と歌声共に
誕生の祝言を捧げよう

茜の森の奥深く
蒼き湖は子を孕む
生まれ出た命を抱きとめて
女神の子らよ
新たな妹よ
母なる女神に
感謝の祈りと共に……