もともとは、ただのコンピューターOSに過ぎなかったそれを、
彼は、わざわざ小さな人形に埋め込んだ。

それだけ。

1500年の彼方、
たったそれだけの、遠い始まり。




「ネス」

「それがお前の名前だ。どれ…認証したか? うん、音声認識は良好だな」

「さあ、ネス、繰り返して言ってごらん? …My name is Nes…」

「My name is Nes」

「そう、そう、それがお前の名前だよ……」