「…………」
「どうしたのだ、アヌイ? せっかくの休憩時間なのに難しい顔はやめた方がいいのだ」
「…どうしたのだ、って……。君は何も思わないのか?」
「む? 何がなのだ? メタモアークの航行は順調だし、メタモライトの惑星間亜空間飛行の空間圧縮で掛った圧力不可も想定計算より随分軽く済んで、第六工学班もワレワレの班長も大喜びしてたのに」
「そこは私も結構だよ。それじゃない、あそこの惑星から乗り込んできた異星人たちのことだ」
「ここではワレワレ全員が異星人だと思うのだ。えーと、確か、ワイヤロンの…」
「ラズリー艦長もラズリー艦長だ、あんな得体の知れない星人をホイホイ乗船させてしまうなんて……」
「ははーん、ラヌイ、もしかして怖いのだな?」
「ああ、もう、私は真面目に話しているのに…どうして君たちジオライト星人はなんでもかんでもちゃかそうとするんだ!」
「いやだって、その、話してみたらみんな良い人だったのだ」
「君がお人よしだからだろう! 電気信号とプログラムの生命体なんて、もしメタモアークの中枢に妙なアクセスや工作でもされたらどうなるかっ…」
「えーと、ラヌイ?」
「ああ!?」
「そんなに心配なら直接話してみたらどうなのだ?」
「彼らと? そんなの……」
「ほら」
「え」
「実は、さっきワガハイのノートパソコンに遊びに来てもらってたのだ。で、そのまま…」
「………」
『…パ、パスカルさん、いいんですか? 私は黙っていた方が良かったんじゃ…』
「……あ、あれ、もしかしてまずかったのだ?」
『あのオレアナさん、固まってますよ』
「えーと……。ラヌイー? 大丈夫なのだ?」
「…………」
「あ、いたいた、パスカル! ラヌイも! すげえよあのワイヤロンとかいう人たち! なんか、メタモアークの演算処理能力が3倍以上速くなったらしいぜ!
ちょっと見てもらっただけで、無駄になってる部分をあっさり改良してくれたんだってさ! もう情報技術班の奴らときたら、感動したり怒ったり悔しがったり号泣したりすごかったなー!
班長の顔ときたら…」
「…………」
「……あり? ………どうしたん?」
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