ピエタ

 女神様のお告げにより、メタモアークに乗船することになった5人のスターリア星人の一人。16歳。
 転生前では歴史暗誦の天才で、連綿と続くスターリア1万年の歴史を全て口で伝えることが出来た。1万年の間、転生を繰り返した千人のスターリア達それぞれの、全ての前世の名前、おおまかな人生すらも全て一人で記憶していた。(※スターリアには文字文化が存在しない為、それらの記憶と歴史自体が1万年の間1000人が手分けして語り継いできたものではあったのだが、一人で全てを暗記しきったのは生前の彼女が史上初だったという)
 しかし、現在の彼女は物覚えが非常に悪く、生前の彼女と親しかったシスター・マザーにも溜息をつかれるばかり。スターリアの巫女の一人として、歴史暗誦は女神がつくったこの星を讃える大切な義務であるにも関わらず、今や彼女は全くの落ち零れ。
 その代わりのように、絵を描くことを心から愛している彼女は、暗誦の時間にこっそりと逃げ出しては、スターリア星の風景や、想像した女神の姿を絵にしていた。
 すぐに落ち込み、すぐに泣く。けれど立ち直りは早く、よく笑う明るい性格。へたくそだけど歌を歌うのも踊りを踊るのも好き(絵を描くことの次に)。


 

シスター・マザー(アミュー)

 1000人のスターリア星人の中で、最年長のものが自然と「シスター・マザー」になる。いわば大巫女のようなもので、他の999人の姉妹たちを見守り、導く存在。唯一、女神スターリアの声をお告げとして聴くことの出来る存在でもある。
 現在のシスター・マザーの本当の名はアミュー。転生前のピエタは彼女にとって親友であると同時にライバルであった。転生後(=現在)のピエタに、かつての友の面影を全く見出せず、仕方の無いことと分かってはいても一抹の寂しさを感じずにはいられずにいる。
 かつてのピエタほどではないとはいえ、暗記能力は群を抜いて優れている。また、詩作が趣味で、女神スターリアに捧げた詩の数は2000を超えるとかなんとか。
 気難しく厳格ではあるが、ひなたぼっこと暖かいお茶、妹たちと惑星スターリアを心から愛している。多分不器用なだけで本当は優しい。

 昔はドジっ子だったらしいという都市伝説がある。


 

ミナ、プレーチェ、ベアルスィ、デュオ

 ピエタと一緒にメタモアークに乗り込んだ4人のスターリア星人。
 ミナは最年長の37歳で、スターリア星人には珍しく冷静沈着で人見知り。警戒心が強いが、一度心を許した者には全てを許す。
 プレーチェは最年少の7歳で、歌うことが大好き。ちょっと生意気でませているので振り回されるが、思いやりのある優しい子。
 ベアルスィはいつも笑顔を絶やさない22歳。癒し系オーラを全身から放っているような感じ。彼女が笑うと周りもつい一緒に笑っちゃう。でも言うことは言う。
 デュオは好奇心旺盛な14歳で、見たことも無い機械技術に興味津々。文字の存在にも大感動して、暇を見ては勉強している様子。


 

 スターリアの人口は1000人で、その全てが女性です。
 誰か一人が命を終えると、亡骸は神域とされている湖に流され、翌朝には花筏に乗った赤子が流れ着きます。だから、人口は常に一定。転生も、女神様への信仰も、彼女たちにとっては当たり前すぎる日常であり、世界。1000人全員が女神を母親に持つ姉妹なので、惑星全体を見渡しても知らない人は誰もいない状態です。

 それなのに、時々現れる1001人目のスターリア。
 それは、幼い子供の姿であったり、美しく優しい娘であったり、穏やかな老婆であったりしますが、どんな姿であろうとも「彼女」の傍では心が安らぐのだとか。
 彼女こそが、女神スターリアだと言われています。