サーシャ(ID0187SAs8)

 もともとは普通の無邪気で無知な少女だったのだが、親友アルナの豹変、自殺を経験してから塞ぎこみがち、思考プログラムもショートしがちになり、50年ほどスリープモードに入っていた。
 その「治療」によって全てを忘れ、100年ほどは平穏に暮らしていたのだが、とある出来事から全てを思い出し、今度は電脳世界のすみっこの本当にすみっこに、どんなハッカーにも見つけられないよう、彼女だけの空間を作って、そこに引きこもってしまった。(その間、彼女はもうワイヤロン星にいないもの(どうにかして自殺したもの)として処理されていた/本来、すぐに復元されてしまうのでこの星では死ぬことも出来ないのだが)
 ある日、プログラムの隙間からたまたま流れ込んできた、政府によって破棄されたメタモアークからのメッセージを見て、この星から逃げだすことを決心、彼女の空間から飛び出した。
 たちまち政府に発見され、追跡されるが、同じようにメタモアーク搭乗を目指して行動していたヴォルフたちに保護され、連れ添われてワイヤロン星を脱出する。


 

アルナ(ID0137ARu7a?)

 サーシャのかつての親友。今はもう存在すらしていない一人のプログラム。
 「私はアルナじゃない」と叫び残して、自らで自らのプログラム全てを破壊してしまった。
 また、彼女のIDはそもそも初めから存在していなかったとも言われている。

 もともとは、可愛らしいふわふわしたものを好む、笑顔の素敵な絵に描いたような「理想的な女の子」だったのだが、ある日突然、氷のような無表情に変わってしまったという。
 ヴォルフは、アルナとアガルタに何か関係があるんじゃないかと疑っているが、真実はもはや何も分からない。


 

ヴォルフ

 旧名はベガ(ID0012Be5a)。表面は紳士的な青年だが中身はドロドロ。
 今はワイヤロン(プログラム)としての名を捨て、ヴォルフと名乗っている。
 プログラム化される前は真実をスッパ抜く為なら容赦しない凄腕の記者であった。
 プログラム化されてからはハッカーとなり情報を扱う術に長けていたが、ワイヤロンのプログラムの世界の始まり、「アガルタ」と呼ばれる存在の謎を追う中でプログラム世界の不自然さにいち早く気づき、政府を追っている内に逆に追われる側に。
 同じように政府に睨まれていたとある抵抗組織に、主に庇護してもらう目的で所属していたが、彼の願望は政府打倒というよりはこの「情報の自由がない」不自然な世界から抜け出すこと(政府を倒そうが、このプログラム世界自体はもうどうにもならないと知っているから)だったのであまり偉い役職にはつけていなかった。
 メタモアークからの信号を受信したのも、メタモアークに乗船することを提案、希望者を募ったのも彼。
 メタモアークにやってきたワイヤロン総勢27人のリーダー的存在。

 サーシャのことは、「アガルタ」を捜索する中でその存在を知っていた。
 ぶっちゃけ、利用したい。聞きだしたい。それ以外は興味無い。
 プログラム世界の全ての始まりであるアガルタを憎んでいるが、その思いの強さはもうほとんど恋愛感情と呼んでも良いかもしれない。


 

アガルタ(IDxxxxAGa610a)

 「一番最初にプログラム化されたワイヤロン」「プログラム世界が生まれる為の核」「アガルタさえ存在しなければ今の世界は存在しなかった」等々、色々な憶測が飛び交っているが全ては闇の中だ。
 ちなみに、アガルタが生まれたのはスタートリップ時の時間から遡ると600年前。

 

 ワイヤロン星人たちの名前には、基本的には何の由来もありません。
 自分に与えられたIDから、呼びやすいような人名をみんなが勝手に考えているだけです。名づけてくれる親もいないから、そうするしかないんですね。
 あと、彼らにはいわゆる「人間の三大欲求」がひとつも存在しません。(それ以外の感情はちゃんと残っています)子供も増えないので、人口は600年前とほとんど変わっていないようです。というかみんな600年前から、ずっと存在しています。
 また、彼らはプログラム化される際に、色々と何かを失ってしまっているようです。本人たちは絶対にそれに気づくことは出来ないんですが。メタモアークに乗った組は気づくかな。
 メックス星とささやかな交流があるので、宇宙人の存在にはそこまでビビったりしません。