パスカル・アイオライト

 天文学者の卵。彼の所属する宇宙研究者チームの中では最年少な24歳。
 ちなみに彼の所属する班は、主にスタートリップ中のメタモライトの変化を観察・調査するのが役割。
 また、彼は「メテオの亜空間飛行の先には、非常に高確率で0.1光年以内の場所に惑星もしくは恒星が存在する」ということを、100件以上のメテオ追跡観測データと共に提唱した張本人でもある。
 さらに、この際のデータとパスカルの論理を元に計算した結果、メテオは、メテオスから出発し、宇宙に飛び石のような広大な円を描いて1年程度の周期でメテオスへ戻って行くことが確認された。
 メテオスの座標自体は30年以上前に算出されていたが、これによって、メテオの亜空間飛行に便乗すれば確実にメテオスまで辿り着けることが証明された。
 座標だけを元に、独自のワープ機能を頼って出発したエスペラントからの通信が途絶えてしまっていたこともあり、惑星の姿を写し取る、という機能に特化して建設されていたメタモアークに、メタモライトを制御するのではなく利用して亜空間飛行を行う、という新たな道筋を与えたのも彼である。(パスカルのこの提唱前は、メタモアークは従来のワープ機能に頼り、メテオスまで20年かけて航行する予定になっていた)

 能天気で楽観的、物事をあまり深刻にとらえ過ぎない前向きでフレンドリーな性格だが、人とあまり深く付き合わないため、何を考えているのか分からない、と称されることもよくあるらしい。
 また、一応科学者のはずなのだが、物語に出てくる魔法や妖精はこの宇宙のどこかに実在するんじゃないかとこっそり思っている。
 だって宇宙広いし。

 15歳の時、初恋の彼女を事故で亡くしている。

アイオライト=航行のお守りとして使われていた菫色の鉱石。羅針盤とも
パスカル=気圧の単位。提唱者は「人は考える葦である」という言葉を残したブレーズ・パスカル


 

ジルーシャ・アイオライト

 パスカルの母親。児童文学作家。
 夫ファビアンはエスペラントに乗船してしまい、息子はメタモアークに乗船してしまった為、今はジオライトで、物語を書きながら一人、家を守っている。
 ファビアンが行ってしまった後、ストレスから彼との子供(パスカルの妹)を流産してしまった過去がある。
 その間しばらくは、パスカルを編集者であり友人でもあるオレアナ星人のナオに預けて、入院していた。
 かつては精神的に脆かったが、今は強い心を持っている。
 ちなみに、彼女の書く物語はナオによって翻訳され、地味にジオライト星よりオレアナ星で多く読まれていたりする。

ジルーシャ=童話「あしながおじさん」主人公の少女。愛称はジュディ


 

ファビアン・アイオライト

 パスカルの父親。宇宙空軍に所属していたが、エスペラントにメテオス撃破の為乗り込んだ。
 冷凍睡眠に入っている為、パスカルとほぼ同年齢のまま時が止まっている。
 5年前からエスペラントからの連絡が途絶えており、無事なのか、メテオスまで到達したのかも分かっていない。

ファビアン=サン・テグジュペリ作「夜間飛行」登場人物


 

シリウス・ラズリー

 メタモアーク艦長。元はジオライト空軍の凄腕女性パイロット。独身。とからかうと怒る。
 ジオライトの「Last war」と呼ばれた戦争では英雄として讃えられていた。(ちなみに、本人はこの戦争に「Last」なんてつけたお偉方は大馬鹿だと思っている)
 厳しさと陽気さを同時に併せ持ち、ジオライト星人にもオレアナ星人にも友人が多い。
 30代後半という若さだが、そのリーダーシップやカリスマ性でメタモアーク艦長という役職についた。
 実は左遷されたんだとか、いや彼女は他の奴を蹴落としてまで艦長を望んだらしいとか、色んな噂があるが真実は定かではない。
 軍人だが、天文知識、工学知識にもそれなりに精通している。
 実は偽名だという噂がある。

シリウス=地球から見る全天で一番明るい星。おおいぬ座のα星
ラズリー=邪気を払う神聖な石とされるラピスラズリより