天の扉は七重に願う



第一の賢者 トゥグリ
第二の賢者 ルクダ
光と闇を宿すもの

第三の賢者 イクァスフ
世界と存在を示すもの

第四の賢者 レペティス
秩序と運命を示すもの

第五の賢者 メティー
時の大河を流すもの

第六の賢者 アミアン
魂の歌を守るもの

第七の賢者 レカミール
無と無限とを望むもの



全てを識り
全てを赦す
天の扉の七賢者
宇宙の起源
世界の始まりに生まれ
言葉と意志と人格の元
時を刻む特異点

事象の地平線は
静かに腕を開き
観測不可能な世界へと
箱舟を手招いた




「初めまして 宇宙の兄弟」




白く輝く天の扉
開け放たれた暗闇から
響き渡る涙の石
扉の鍵は七人の意志

文明の詰問に応え
出迎えた賢者は何故か六人
純白の絹布に包まれて
光の輪が語るもの


悲劇の惑星が生まれた理由を
祭りの歌語りのように
滔々と 時に朗々と

些細で重大な禁忌を元に
歪み始めた織絵巻が
屈折の果てに描く終焉
今やこれこそが
定められた

物語







彼女は扉の向こうにいると
第三の賢者が呟いた

もしも止めるつもりなら
双子の賢者が口ずさみ

我らは扉に道を繋ごう
第五の賢者が囁いて

一人が欠けた我らには叶わぬ
第六の賢者が涙を落とした


第七の賢者は微笑んで

だけどきっと君たちは
彼女に終わりを与えるだろう
途中からだったけれど
君たちの旅に同行できて
とてもとても楽しかったよ