「Ai ancnto reah」
「Ancnto reah, ancnto reah, ancnto reah enyona soiv」
「Ywh odnto eivg inem rouysoiv?」
「応答ネガウ 応答ネガウ
コチラハ メタモアーク
ソルシステムサードプラネット ジオライト 及ビ
ラーシステムフィフスプラネット オレアナ
現在 惑星メテオスヘ向ケテ 飛行中
ソチラノ星ニモメテオガ飛来シテイルハズ
応答ネガウ 応答ネガウ
ドウカ共ニ……」
「...Neo」
「...Neo, yuo ear」
「Yuo ear ehert」
電気信号の歌う世界
そこを飛び交う一羽の鳥が
世界を覆う檻に気づいて幾千夜
翼をもがれた妖精はその細い手を取り合って
0と1に君臨する瞳が
空を閉ざして瞬いた
「初めまして、空に生きる兄弟」
「政府が握りつぶした貴方達のメッセージを」
「私たちが受け取りました」
「電気信号という情報が全てとなった私たちの星では」
「ほとんどの大衆が、何も知りません」
「メテオ襲来ですら、あったことを知らない者がほとんどなのです」
「私たちは繋がれた鳥に過ぎません」
「けれど」
「本当に一部の者だけは、情報の網の間から覗く真実を知っています」
「私たちは貴方の船を助けます」
「その代り」
「どうか、私たちを連れ出してください」
籠の中の記憶を幾度消されても
ささやかに残された電気信号の
魂を
一筋の矢に乗せて
「——初めまして、宇宙の兄弟」
「(Eicn teem otyuo, reothrb nisosmoc)」
「私はこの船メタモアークの艦長、シリウス・ラズリー」
「応答に、感謝する」
「(Khants fr rouyreswna ad soiv)」
「(Esealp noemoc hitwem)」
「そしてようこそ、メタモアークへ」
「(Esealp eusqer owhre)」
造り物の青空が
涙に砕け散るその朝に
崩れ落ちたプログラムの欠片は
妖精の羽の色をしていた